台湾新文化運動紀念館は、元々日本統治時代に建てられた『台北北警察署』。
西洋円柱式建築で建てられたという建物は、外観からしても風格あり
美術館並みの美しさ。まあ、当時の歴史を考えれば美しいという言葉は不適切なのは
よくわかるのですが・・・。
警察署だった建物内部も装飾が美しく、この階段の斜めに続いていく
ディテールは警察署というイメージからは程遠い美しさを最大に生かした空間ですね。
階段の壁に貼られたタイルもすっごく素敵。
この円柱も存在感があり、装飾がまた見事でした!
吹き抜けになってるため開放感あって、どこぞの迎賓館か?と思うような造り。どことなく横浜のホテルニューグランドみたいな感じ。
ただ、留置場へと続くエリアにくるとがらっと雰囲気が変わります。
留置場は寒々とした印象。でも本当にしっかりとした造りですね、まあ、逃げられないようにつくるのだから当然ですけど。
実際中にはいることもできます。でもやっぱりちょっと怖いですね。
この水牢は台湾唯一のものなんだそうです。水責めって考えただけでも
鳥肌たちます。実際狭い空間の現物を目の前にすると、さらに恐ろしい。
こちらの扇形拘留室も台湾唯一のものなんだそうです。監視台の前に
ぐるっと扇形に設置された拘留室。これで一度に全部の室内を監視できる仕組みだそう。
建物の外壁のタイルは復元されたものがほとんどだそうですが、一部当時のものも
残されているとか。建物内部見学後、いろいろ外壁もみてみましたが、このタイルがそんな気もするし、違う気もするし。特にどこどこが当時からのタイルみたいな案内表示があるわけではないのでわからないのですけどね。
『台湾新文化運動紀念館』
台北市大同區寧夏路87號
℡: 02-2557-0087