台北美食♪~食いしんぼう在台北~

2022年9月から台北暮らしが始まりました。台北に残る昭和レトロな建物を愛でながら、食いしんぼう魂全力で台北の美食やカフェを訪ね歩きます。

自主隔離最終日は、北投市場『矮仔財滷肉飯』の絶品魯肉飯と『旧陸軍衛戍療養院北投分院跡』の散策。

今日の朝ご飯は今まで一番美味しくて見た瞬間にテンション上がりました!これはお金出してまた食べてもいい♪黒糖味のほんのり甘いマントウに叉焼みたいなのと卵が挟んであってめっちゃ美味しかった~♪ご機嫌!

午前中各所の手続きを終えてから今度は地下鉄で北投へ。古くからあるレンガ造りの教会『旧カナダ長老派北投教会』を探したくていったのだけれど地図がよめなくてまあ迷う迷う。疲れ果てて一旦あきらめ市場へ。

お目当ては『矮仔財滷肉飯』の魯肉飯なんだけど、ひときわ並んでる人が多い店があって、まさかここ?と思ったら本当にそこでした。なんとその行列が階段下までずら~っと続いててびっくり!平日でこれ?結局列に並んで、30分はまったかなあ、ようやく順番がきました。

小さい魯肉飯と排骨湯を頼んでいただきます!魯肉飯は、なんというかものすごくコクのあるタレで煮込まれていて、このタレが絶品。たまり醤油みたいなコクと黒糖のようなコクのある甘みと、なんか色合いからしても今までこんな魯肉飯食べたことなかったなあという新鮮な味わいで、非常に美味。並んで待つだけの価値は十二分にあると思いますね。小を頼んだけれど十分な量です。脂っこさはまったくないけれど、お肉はとろっとろですぐ消えちゃう。たっぷりとは言えない量のお肉が本当にちょうどいい。いやあ、おいしかったー!

赤肉湯というスープを飲んでみたかったけれどないというので排骨湯にしましたけれど、冬瓜もほろほろだし味わい深い。大満足です。

それから新北投へ戻り、三軍総医院へ。わりとわかりやすい道にあったので迷うことなくたどりつけたけれど、ずーっと坂道だったので疲れました。

この病院の施設内にある”旧日本陸軍衛戍療養院北投分院”を見学したくて、入り口で止められたりしないかなと心配でしたが、まったく止められることも聞かれることもなく簡単に中にはいれました。

敷地内の一番奥に当時の陸軍衛戍療養院跡はありましたが、今はコロナで公開してないのもあってまったく人がおらず、しーんと静まり返った中、時が昭和にタイムスリップしたかのような圧倒的な存在感で、息をのむほどのたたずまいでした。

美しい!色合いも南国らしい色合いでちょうど建物の裏側から見学したのですがあまりの美しさに写真をとる手がとまりません。ガラス窓はすりガラスになっていてまったく中が見えなかったけれど、いつか公開がはじまった時来てみたいですね。

そのまま建物の前方にいってみると、これがまたすごい!琉璃瓦のような陶器製の漏窓(でしょうか?!)が三つもあって、なんともいえないブルーの美しい色合いが本当に見事!見惚れてしまう美しさでした。

 

門柱のわきには建設当時の関係者の名前を彫ったレリーフもあって、昭和七年と書かれていました。歴史を感じる一枚ですね。

他にもいくつか建物がありましたが、立ち入り禁止が多く、喫茶室とかかれた小さな建物もありましたが、当時なんだったのかはわからず。小さな前庭みたいなところにはレンガ造りの水飲み場みたいなものがいくつかあって、蛇口がいかにも昔の蛇口という感じでした。

すぐ横には足湯ができる施設があって、今は一般開放されてませんがコロナ前はここで足湯もできたそう。陸軍当時もここには温泉療養の施設があったそうですが、この足湯に関しては後からつくられたもので当時のものではないと、そこで掃除をしていたおじさんが教えてくれました。

素晴らしい建築に圧倒されました。こんなにもしっかりと復元して残してくれていることに感謝しかありませんね。

それから歩いてすぐのところにある台北市逸仙国小へ。ここは日本統治時代の北投神社の跡地で、当時の狛犬が校門前に残されているということでしたが、なんと事件がありすでに撤去されたとのことでした。残念・・・。

歩き疲れてホテルに帰ろうとしたのですが、どうにも昼間の教会『旧カナダ長老派北投教会』が見つけられなかったのが気がかりで。こちらの新北投エリアかと思いましたが、やはり北投エリアっぽい。

検索するといくつもでてくるのですが、名前は同じでも新しい今の教会の住所がでてきたり、写真は古い教会でも実際の住所は新しいのだったりしてなかなかみつけられませんでしたが、これこそは!というのが、どうやらめっちゃ近いところにあるっぽい。

これタクシーでいったらすぐなんじゃ?と思って思い切ってタクシーに乗って行ってみたところ、本当に5分と乗らないで着いてしまいました。なんだ、こんな近いところにあったのか!

運転手さんが、”あんたのいう教会はもう壊されたよ”と工事現場を指さしていうので、あちゃー遅かったか・・・と思いながらも車を降りてみたら、なんとその工事現場の資材置き場みたいになってるところにまだ教会がぽつんと残されてました!すごい!まだあった!!!!

レンガ造りのほんとにこじんまりした雰囲気の教会なんですが、もうすぐここから消えてしまう運命なのかもしれず、素敵な姿をギリギリでみることができてよかった!!この教会の竣工は1912年だそうです。

すでにもう取りこわしの運命なのかどこかに移転される予定なのかわかりませんが、敷地内には建材がつみあげられ、外観はもうボロボロといった感じ。中をのぞくと椅子とかはくるまれてあるのでどこかに運ばれる予定なのかもしれません。

それからホテルにもどってしばらく休んでから、夕方また出かけて北投で有名だという『蓬莱餐庁』へテイクアウトしに。北投エリアも今日が最後なので、せっかくだから名物を食べてみたかったのです。

で、排骨酥と乌鱼子炒飯を。すごいボリュームでびっくり!待たされたけれど、うーん、普通に美味しかったという感想ですね。排骨はやっぱりちょっと甘い。

からすみはからすみだけで食べたいなと思いました。笑

これで自主隔離も終了。温泉で体を休めて明日はようやく解放です!!!

 

『矮仔財滷肉飯』台北市北投區新市街30號436號攤位 電話:0932 386 789

 

『蓬萊台菜餐廳』台北市中和街238號1F 電話: 02 2891 2778