台北美食♪~食いしんぼう在台北~

2022年9月から台北暮らしが始まりました。台北に残る昭和レトロな建物を愛でながら、食いしんぼう魂全力で台北の美食やカフェを訪ね歩きます。

念願のお祭り見学!艋舺青山王祭♪

台北三大祭りの一つである「艋舺青山王祭」は、台北萬華地区の守護神である青山王の祭典です。

清の時代、中国福建省からやって来た人たちが廟を建て祀ったのが由来であるこの伝統行事は、現在福建省では残っていなくて台湾のみなのだとか。旧暦の10月20日21日に暗訪(神様が夜に地域を巡行する儀式)と言われる夜間巡行を行い、青山王の生誕にあたる10月22日の日中に正日遶境と言われる“青山王”の巡行が行われるのが習わしだそうで、今年は11月13、14、15日がそれにあたります。

情報があまりなくて、そしていったいどんなことをするのかさっぱりわからず。3日間やること、暗訪という夜のパレードが初日と2日目にあること、というのがわかり、大体のコースもわかったけど、はっきりした時間帯やどこに行って何を見るべきなのかがわからないという…。笑

台北三大祭の1つなのに台湾人の友人はいったこともないというし、観光客むけではないからか日本語での紹介も、イベントとしては紹介されてるけれど詳細な説明はどこにもあらず。

現地の情報を読みとくに、2日目は青山宮からパレードが出発。神様である青山王の護衛の八家将たちのパレードから始まり、青山王のお神輿の出発はパレードの開始から遅れること1時間後で約14時から開始とのこと。そしてずっとパレードを続けながら休憩とりつつ夜20時には西門町の広場で青山王を迎える行事が執り行われ、その後青山宮へ戻るという内容・・・らしい。あとはもう行って確かめるしかない‼️と1時半ごろ青山宮到着。

 

青山宮の前にはたくさんの屋台がでてて、そこのおばさんに大体15時頃始まりだから、14時半ごろここに戻ってきたらいいよと教えてもらう。まずは、青山宮を見学。

大混雑だけれど、きらびやかな雰囲気と色合いに圧倒されます。

青山王祭には福食という無料の食事がふるまわれるとのことで、青山宮すぐ近くの天后宮の前でブース発見。

並んだら麺をもらえたけれど箸がない。箸は?と聞いたら、ありませんと。なんでよーーーー!どうやって食べろと?

近くの屋台で箸売ってくれない?と聞いたら嫌だと冷たく断られ、たまたま近所のおじさんが、椅子出して道端に座ってたので、お箸を売ってるとこないですか?と聞いたら、これやるよと割りばしくれました。優しい❗ま、麺はいたって普通の味でしたけど。笑

 

いよいよ始まりか?となったら爆竹が威勢よくなりはじめ、青山宮から次々とお囃子の人たちが出てきます。

張り子の頭飾りに刺繍入りの服をきた八家将のうちの范将軍、謝将軍もでてきて賑やか賑やか!

謝将軍はすごく大きくて、袖を振りながら歩いていくので近くにいてぶつかると痛い!笑

爆竹の量と音が半端なくて、驚きました。久しぶりにこんなに思いっきり爆竹聞いたなあ♪ なんか聞くだけで気分が高揚します。

ここでの一番の見所と聞いていたのは青山王が率いる自身の護衛"八将"。八将は緑と赤のフェイスペイントを4名ずつ施していて、手にはそれぞれ違う武器をもっているのだそう。そして中央にいるのは"引路童子"という先導を行う案内役。白鶴の化身と言われる引路童子は、手に瓢箪型の明かりを持って一行の行く先を照らすそう。一番見たかったのだけど、とにかく観客が多いのと彼らの行動が早足なので写真がうまく取れない。

そして15時に出発予定の青山王お神輿は、結局16時すぎでした。13時半からずっと待ってて足が棒。神様が出てくるとそれまでの人混みよりあきらかにすごい混雑ぶりで、やっぱり神様の出発はすごいなあとおもっていたら、台北市長選挙に出馬する蒋介石のひ孫がお神輿を担ぎに来ていたのでした。なるほど、だからか。写真左にちょこっとだけ黒いマスクしたご本人が写ってます。笑

それから暗訪をみにいくために、夕方は別の場所に移動。夜20時に西門町の広場という時間から逆算して、大体このくらいかな?と見当をつけて狙っていったのは”台北晋徳宮”(艋舺助順將軍廟)。

長時間パレードしてくるので、沿道では張り子をはずして休憩してる人たちの姿もありました。

同じように集まってきたたくさんの観客の人から、爆竹にはきをつけろ!と注意していただきましたが、よくよくみると沿道に信じられないくらいの大量の爆竹が!

え?いや、うそでしょ?この数一気に火をつけないよね?ありえないよね?

と思っていたのもつかの間、パレード一行が近づいてきたら、昼間みていた爆竹が

子供だましだった!と思えるくらいのすさまじい爆竹音が!!!マジ、犯罪に使えそうな感じ。笑

燃えカスがすごい勢いで飛んでくるんですから本当にきをつけないと危ない危ない!!

そしてお囃子とともにパレードがやってきます。夜になるとライトアップするのでまた幻想的で美しい。

台北市内にも数多くの廟がありますが、多くの廟にそれぞれの神様を守る謝将軍と范将軍などの八家将がいるそうで、また青山王の中にも義安社とか鳳音社とかいう信者の組織がいろいろあって、それぞれに八家将がいるそう。なので、ただご一行といってもものすごい数の八家将やらお囃子やらが連なってやってきます。

そして、それぞれの一行が市内の廟を通る際、廟の謝将軍と范将軍たちと、一行の謝将軍と范将軍たちが挨拶?みたいな踊りあうやりとりをする儀式があり、それが見ていてなんだかとってもほのぼのしました。しかし、いったいいつまで待ったら昼間でていったはずの青山王がやってくるのかわからず、すっかり疲れ果ててとりあえず今日はひきあげることに。

帰り際、巡行で平和を祈願するために車から"鹹光餅"というパンに似た食べ物をまいていて、手を伸ばしたら偶然にも私の手の中に落ちてきました。帰ってから食べてみたらミルクパンみたいな素朴な美味しさのパンでした。